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ハイグレアイドル秋山澪~2話[誘惑]~
3ヶ月ぶりの更新です、お待たせしました(SSは待ってないかもですが…)
今回、直接のハイグレシーンはないですが、澪が誘惑されて、少しずつハイグレ洗脳されていきます。
あと、少しマイナー気味(?)な原作キャラ曽我部会長が登場です。前回の吉田○美みたいな立ち位置ですね。
あ、感想やネタ提供とかして頂けたら泣いて喜びます(泣
それでは、どうぞ。
* * * * * *
二次限目。数学の時間。
(……はぁ)
澪はこっそりと溜息を漏らす。どうも授業に集中出来なかった。
今朝、同じクラスの友人からはなんだか元気がないと指摘され、大丈夫と笑顔で返したものの、やはり、どうにもテンションが上がらなかった。
その理由も、すべては今朝の夢が原因だった。
ただ――
「…………ッ!!」
夢のことをふと頭に思い浮かべると、途端に全身がカッと熱くなる。胸がざわざわして、落ち着かなくなる。
「……っは、ぅぅ……」
呼吸が荒くなって行く。澪は誰にも気づかれぬよう顔を俯かせ、口元を手で押さえる。
と――。
「っあ……!」
胸や股がキュッとしめつけられるような感覚。声が漏れそうになるのを寸前で堪え、澪は慌ててスカートをめくり、こっそりと中を確認する。今朝取り替えたばかりの純白の下着が変わらずそこにあった。だが、ジワリと小さなシミが出来ており、それは少しずつ面積を増やして行く。
「…………!!」
澪は思わず立ち上がった。そして、早足で教卓に向かう。
今回、直接のハイグレシーンはないですが、澪が誘惑されて、少しずつハイグレ洗脳されていきます。
あと、少しマイナー気味(?)な原作キャラ曽我部会長が登場です。前回の吉田○美みたいな立ち位置ですね。
あ、感想やネタ提供とかして頂けたら泣いて喜びます(泣
それでは、どうぞ。
* * * * * *
二次限目。数学の時間。
(……はぁ)
澪はこっそりと溜息を漏らす。どうも授業に集中出来なかった。
今朝、同じクラスの友人からはなんだか元気がないと指摘され、大丈夫と笑顔で返したものの、やはり、どうにもテンションが上がらなかった。
その理由も、すべては今朝の夢が原因だった。
ただ――
「…………ッ!!」
夢のことをふと頭に思い浮かべると、途端に全身がカッと熱くなる。胸がざわざわして、落ち着かなくなる。
「……っは、ぅぅ……」
呼吸が荒くなって行く。澪は誰にも気づかれぬよう顔を俯かせ、口元を手で押さえる。
と――。
「っあ……!」
胸や股がキュッとしめつけられるような感覚。声が漏れそうになるのを寸前で堪え、澪は慌ててスカートをめくり、こっそりと中を確認する。今朝取り替えたばかりの純白の下着が変わらずそこにあった。だが、ジワリと小さなシミが出来ており、それは少しずつ面積を増やして行く。
「…………!!」
澪は思わず立ち上がった。そして、早足で教卓に向かう。
具合が悪いので保健室に行きたいと告げると、澪の赤くなっている顔も手伝ってか先生は何一つ疑わずに承諾してくれた。
罪悪感を少し抱きつつ、澪は教室を出て保健室に向かった。とてもじゃないが落ち着いて授業を受けていられなかっのだ。
今日の自分はほんとにどうしてしまったんだろうか。
一度軽音部の仲間たちに相談してみることも考えはしたが、夢の内容が内容だけに、それも憚られた。
途方に暮れながら澪は保健室に向かう。が、その前に少し頭を冷やしていこうと思い、最寄のトイレに立ち寄ることにした。
場所が教室から離れているためか、生徒たちに使用される頻度が少ないトイレである。
澪は溜息混じりにそのトイレに入り、さっそく洗面台の蛇口を捻ろうとした。
が――。
「……ん?」
二つ目の個室トイレの扉の前――そこに紺色の何かが落ちているのを発見した。
なんだろう? と思い、澪はそれに近づいてみる。
何故だかすごく気になったのだ。
間近で見てみると、どうやら衣類のようである。
(……体操着? ……それとも、スカート?)
澪はひょいと屈んでそれを拾ってみる。実際に触ってみたら思ったよりもそれは小さなものだった。おまけに足の差込口のような二つの穴を見つけた。
(……まさか、下着?)
そう思いながら、澪はとりあえずそれの全貌を掴もうと洗濯物を干すように伸ばしてみる。
すると……。
「――え?」
思わず――声がもれた。
そして、ドクンッと心臓の鼓動が大きく鳴り響く。
「え、うそ、え……?」
震えた声で、澪はまじまじとそれを見つめた。
全身がカァーッと熱くなる。
……間違いない。紺色のそれは……今朝の夢で自分が着ていたのとまったく同じの、ハイレグ水着だったのである。
(な、な、なんで……? なんで、ここに、これが……)
ドキドキドキと胸の鼓動が抑えられないくらい早鐘を打つ。
予想だにしないハイレグ水着の存在に、澪は完全に混乱してしまっていた。
だが――。
「…………」
澪は何かにとりつかれたかのように、そのハイレグ水着をただじっと虚ろな瞳で見つめ続ける。
しばらくそうしていると、やがて澪はそのハイレグ水着を丁寧な動作で大切そうに元の場所に置く。
そして、何を思ったのか――。
しゅるっ、しゅるっ、ぱさっ。
リボンのタイを解き、澪は突然制服を脱ぎ始めた。
上履きも脱ぎ、足を上げて靴下を引っ張る。裸足の足裏があらわれると、澪は脱いだ靴下を一瞥し、ふんっと素っ気無く放り投げる。
チャックを外し、スカートをパサッと下ろす。上着のボタンも外すと暑苦しそうにそれを脱ぎ、乱雑に床に置く。
豊満な胸や秘めやかな茂みを隠している下着も、澪はまったく躊躇せずに手をかけてずり下ろしていく。
ついに彼女の豊かな身体を隠すものが、なくなってしまった。
学校のトイレで服を脱ぎ、生まれたままの姿になってしまった澪は、ぺたっと足音を響かせながら一歩前に出ると、
「…………」
しゃがみ込んで、床に置ちているハイレグ水着を愛おしそうに両手で拾い上げる。
澪はうっとりとした表情でしばしの間、握ったハイレグ水着を見つめていたが、やがて立ち上がり、
「……うふっ」
ハイレグ水着に向かって、そーっと足先を伸ばした。
両足を通すと、ハイレグ水着のわずかしかない少ない生地が、澪の秘めやかな茂みや豊かなお尻へとするする近づいていく。
しかし、サイズが小さすぎるのかそれとも澪の身体がむっちりしすぎているのか、太ももの辺りでハイレグ水着は止まってしまい、中々しっかり着ることができない。
「…んっ、んんっ……!」
澪は必死に水着をグイグイッと引っ張りあげた。無理やりにでも水着を肩に引っ掛けようと、激しく力を入れる。
と、逆に勢いが強すぎて、水着が股に思い切り食い込んでしまった。
「ほわぁあっ……!?」
思わぬ刺激に、澪はぴくんぴくんと身体を震わせた。膝を折り、思わずしゃがみ込む。
「はぁ……、はぁ……」
すぐさま澪は立ち上がる。が、今の刺激のためか、澪の瞳に輝きが戻って行く。
我に返った澪は、激しく動揺した。
(わ、私……! ここ、こんな所でな、なんて格好を……!!)
学校のトイレで、しかも授業をさぼって、いやらしいハイレグ水着を着ている自分。
もし今ここに誰かが来て、この姿を見られでもしたら……どうなってしまうのだろう……?
きっと、異形な目で見られてしまうだろう。変態だ! と騒がれるに違いない。万が一、顔を見られる前に上手く逃げ出せても……学校のトイレでハイレグ水着を着ている変態がいる、などと噂されでもしたら……そしてそれが、秋山澪だとバレでもしたら……。
(や、やだっ……! そんなの……!)
澪は今すぐにでも脱ごうとする。だが、中々行動に移すことができない。両腕で身体を抱え、もじもじと身体を揺らしているだけだった。
頭では脱ごうと思っても、身体がそれを拒んでいるようだった。それに加えて――。
「やっ、なんで……」
水着が何故か脱げなかった。肩にかかった水着をずり下ろそうとしても、肌にくっつくように張り付いて下がってくれない。
腰をくねくねと艶めかしく動かすだけで、時間ばかりが過ぎていく。
「はぁっ……早く……早く脱がないとぉ……はぁ……」
頬を赤くさせながら、澪はそう呟く。
水着が何故かうまく脱げなかった。肩にかかった水着をずり下ろそうとしても、肌にくっつくように張り付いて下がってくれない。
腰をくねくねと艶めかしく動かすだけで、時間ばかりが過ぎていく。
「はぁっ……早く……早く、これ脱がないとぉ……はぁ……」
頬を赤くさせながら、澪はそう呟く。
その時だった――。
――キイィ。
背後から、扉が開く音がした。
澪はビクッとUの字に露出した背中を凍りつかせる。
朱に染まっていた澪の顔は、瞬時に真っ青になってしまった。
急いで脱がなければといっても、今は授業中で、しかも、このトイレはあまり使用されていないトイレ――だから、人が来ることなんてないだろうと内心では鷹をくくっていた。しかし、そんな甘い考えは早々に砕かれてしまった。
(ど、ど、どうしよう……どうしよう……!?)
想像していた最悪の未来が現実味を帯び始めたことに、澪は目元に涙すら浮かび上がってしまう。
――バタンッ。
扉が閉まる音がした。人の気配は、確実にある。
確実に、澪のあられもなく露出した尻や背中は見られてしまっているだろう。
澪はパニックに陥った脳裏で、とにかくここから逃げ出さなければと動こうとする。
が、予想外のことが起きた――。
「え……?」
突然、背中から思いきり体重を感じた。背後の人物が勢いよく抱きついてきたのだ。
しかも、それだけでは終わらない。
「あっ……やっ! あぁ……!」
澪のハイレグ水着ではちきれそうな豊満な胸を、背後から鷲づかみしてきたのだ。少し遅れて、Tの字上で丸出しになっているお尻のふくらみまで揉み回してくる。
ただでさえこのハイレグ水着を着てから熱っぽかった身体が、一層に熱くなっていく。
悶える澪の耳元に、背後の人物の声が聞こえてきた。
「……とっても素敵よ、秋山さん……思っていた通りだわ……」
聞いたことのある声だった。
澪は荒い吐息をもらしながら首を少し動かし、目線を動かすと、ブラウンの髪色をした人物がぬぅっと顔を出してきた。
「あ、あなたは……」
澪の呟きに、背後の人物が頬を朱に染めながらクスリと微笑む。
ハイレグ姿の澪に抱きついていたのは、桜ヶ丘高校の生徒会長にして、密かに澪のファンクラブの会長も務めていた女生徒――曽我部恵だったのだ。
「か、会長さん……? どう、して……」
そう言ってから、澪は今の自分の姿を思い出し慌てて口を開く。
「あの、ち、ちがうんです……! こ、これは……この格好は……――んっ!?」
その言葉を、曽我部恵が澪の唇に自分の人差し指を押し付けて遮る。
「……静かに。大丈夫、知ってるわ。ここにハイレグ水着が落ちてて、つい着たくなっちゃったのよね?」
会長の言葉に澪は思わず、目を見開く。大丈夫、とはとても言い難いが、それでも水着が落ちていたという容易には想像できない事実を彼女が言い当てたことに、澪は驚きを隠せなかった。
「か、会長さん! な、なんで……――んへぇっ!?」
尚も口を開くと、澪の口の中に会長の人差し指が入り込んでくる。喋れないよう指で舌を下歯茎に強く押し付けられた。澪は口をだらしなく開ける形で固定されてしまう。
「んはぁ……へぁぁ……」
「うふふ。ごめんなさい……でも、全部わかっているわ、秋山さん。そして、昨日の夢のことも……ね?」
「んへぁっ……!?」
夢のこと、と言われ澪は心臓が飛び出そうなぐらいびっくりする。あの、思い出すだけで恥ずかしい……あの夢のことを、会長は知っている?そんな、まさか――。
「ひょんあ、はひゅ……」
「そんなはずない? あら、ちゃんと知ってるわよ。夢ではその格好で、すばらしいハイグレポーズを披露してたじゃない。あの、がに股の、素敵なポーズのことよ?」
「――ひゅあぁっ……!?」
『ハイグレ』『がに股』――その単語を聞いて、澪は顔を真っ赤にして盛大に悲鳴をあげる。
夢の中で「ハイグレ!」と連呼しながら、笑顔でがに股を披露していたあの恥ずかしい記憶が蘇ってくる。
どうして、会長がそのことを……!? 夢の出来事のはずなのに……!!
「うふふ、そもそもあの夢は……実は私が見せたの。ある方の力を借りて……」
「ひゅ、ふぅ?」
私が見せた……? 力を借りた……?
もはや会長が何を言っているかわからず、澪はただただ混乱し涙目になる。
「実は、今の私の身体にはね。ハイグレ魔王様という御方の力が宿っているの……といっても、いきなりそんなこといわれてもわからないわよね」
会長は困ったように、クスクスと微笑む。
魔王? 意思が宿っている? 会長の言うとおり、もうわけがわからない。これももしかしたら、夢の続きかなにかなのだろうか……。
会長の漫画やライト小説に出てくるような発のな数々に、澪はそう思いたくなる。
「とにかく、今大事なのは……秋山さん、お願いがあるんです」
「びゅはぁっ……あ、あ……お、お、お願いぃ?」
ようやく舌を解放された澪は、たどたどしく聞き返す。
「えぇ、秋山さんにはぜひ――ハイグレ人間になってもらいたいんです。それもただのハイグレ人間ではなく……魔王様と同じようにハイグレ洗脳が可能なハイグレアイドルとして」
「ど、ど、どういう……ことですかぁ……?」
「ふふ、用は――昨夜の夢のようなことをして頂きたいの。……みなさんの前で」
昨日の夢のようなこと――大勢の人の前で、この恥ずかしい格好でがに股になりコマネチのようなポーズをする。
そう理解した澪はただでさえ赤かった顔をより真っ赤にさせ、
「そ、そんなこと……!!」
と慌てて口を開く。が、またもやそれは遮られてしまう。
「ん、んんっ……!?」
澪の唇を塞いだものは、今度は指ではなかった。会長の柔らかな唇と舌が、澪の口内に侵入し、激しく絡みついてくる。
同時に、ハイレグ水着ではみ出た尻や胸を揉みしだく動作まで再開され、澪はとたんに何も考えられなくなっていく。
なすがまま、会長に弄ばれる澪。
「ん、んふぅ……」
「ぷふぅ……、うふふ。どう、澪さん。その水着を着て、こんなエッチなことをされるのは、とっても気持ちいいでしょう?」
唇を離して、会長はそう尋ねる。
澪はトロンとした瞳で、「はぁ……、はぁ……」と荒い吐息をもらすことしかできなかった。
「あらあら、キスやちょっと触っただけでこんな風になっちゃって……ふふ、それじゃあ立派なハイグレ人間になれませんよ」
言いながら、会長は澪の尻を撫で回していた手を澪の太ももへと回した。
そして、ぐいっと外側に引っ張った。
「おぉうっ……!?」
ビクンビクンと全身を揺らし、澪はあられもない恥ずかしい声をあげてしまう。
脚を開かされ、ハイレグ水着がほんの少しだけ、股間に食い込む――たったそれだけのことで、澪は信じられないほどの快感に襲われてしまった。
股に出来ていた染みが、じわっとより深みを増す。
その澪の様子に、会長は内心ワナワナと心躍らせていた。
「はぁ……早く生で見たいわ。秋山さんの、エッチなハイグレポーズ……」
搾り出すようの声で、会長は呟く。
だが、会長は湧き出る欲望を抑えて、「でも……」と持ち上げていた澪の脚を下ろた。そして、そのまま澪の足元へとしゃがみ込み――。
「会長、何を……!」
澪は驚愕の声をあげる。
会長が自分のむき出しになっている尻に向かい、顔を近づけてきたのだ。
澪は戸惑い、身じろぎしようとすると、
「こら、じっとしなさい、澪さん」
と命令するような口調で会長が言い、ふぅーっとお尻の割れ目に向かって小さく息を吹きかけてくる。
「はぁっん……!!」
澪は、思わず変な声が出てしまった。
身体がぷるぷると震え、ついでに会長に太ももを掴まれてしまったため、澪は動きがとれなくなってしまう。
「あはっ……澪さんのハイレグを着た……すけべなお尻ぃ……」
そう言って会長は澪のハイレグ水着がかけられた尻の分かれ目へ、顔を埋めた。
「やっ、あっ、か、会長っ……!」
「……澪さんのお尻、とっても大きくて柔らかい……!」
まるで枕のようなノリで顔を埋める。と、今度は尻の丸みの部分へ頬ずりを始めた。
仕舞いには、そこに唇を押し付け、舌を這わせてくる。
「んふっ、一度こういうことしてみたかったの……んちゅっ、ちゅっ」
「あっ、あっ……か、会長ぅ……」
震えた声で、澪は会長を呼ぶ。
背後から――自分の尻から、ちゅぱっ、ちゅぱっという音が聞こえてくる。
会長が尻の豊満なふくらみに唇を吸い付かせ、引っ張り、そして、離す。それを繰り返している音だ。
くすぐったくて、ちょっと痛かった。
けれど――。
(……な、なんだか、ヘンな気分に……)
胸がドキドキして、仕方がなかった。
お尻を舐められ、キスされるなんて恥ずかしくてしょうがないはずなのに……。
澪の身体は少しずつ前屈みになっていく。まるで、もっと舐めてくださいとでも要求しているような非常にいやらしいポーズになってしまった。
「もう、澪さんったら、そんなに誘ってぇ……んぅっちゅぅ」
「あ、はぁぁ……」
「うふふっ、気持ちいいの? 澪さん」
思わず、ハイ、と答えそうになるのをすんでの所で堪える。
確かに気持ち良いい。それが本音。だが、同時に怖かった。
このままこの快感に身を任せていたら、自分が自分でなくなるようなそんな怖さがあった。
「んふゅっ。では、そろそろ……」
そういって会長は澪の内股を両手で掴み、足を開かせようとした。
その瞬間、
「――――ッッ!!!!」
澪は会長の手を振り切り、突然、逃げ出した。
地面に落ちていた制服をなんとか掴みハイレグ水着一枚のままでトイレを飛び出すと、澪は裸足の足で廊下をダダダッと無我夢中で駆けていった。
背後から聞こえてくる「み、澪さん……!?」と慌てふためく会長の声を背で受け止めながら、澪はとにかく走る。普段ならとても出せないような速度で――。
〈続く〉
罪悪感を少し抱きつつ、澪は教室を出て保健室に向かった。とてもじゃないが落ち着いて授業を受けていられなかっのだ。
今日の自分はほんとにどうしてしまったんだろうか。
一度軽音部の仲間たちに相談してみることも考えはしたが、夢の内容が内容だけに、それも憚られた。
途方に暮れながら澪は保健室に向かう。が、その前に少し頭を冷やしていこうと思い、最寄のトイレに立ち寄ることにした。
場所が教室から離れているためか、生徒たちに使用される頻度が少ないトイレである。
澪は溜息混じりにそのトイレに入り、さっそく洗面台の蛇口を捻ろうとした。
が――。
「……ん?」
二つ目の個室トイレの扉の前――そこに紺色の何かが落ちているのを発見した。
なんだろう? と思い、澪はそれに近づいてみる。
何故だかすごく気になったのだ。
間近で見てみると、どうやら衣類のようである。
(……体操着? ……それとも、スカート?)
澪はひょいと屈んでそれを拾ってみる。実際に触ってみたら思ったよりもそれは小さなものだった。おまけに足の差込口のような二つの穴を見つけた。
(……まさか、下着?)
そう思いながら、澪はとりあえずそれの全貌を掴もうと洗濯物を干すように伸ばしてみる。
すると……。
「――え?」
思わず――声がもれた。
そして、ドクンッと心臓の鼓動が大きく鳴り響く。
「え、うそ、え……?」
震えた声で、澪はまじまじとそれを見つめた。
全身がカァーッと熱くなる。
……間違いない。紺色のそれは……今朝の夢で自分が着ていたのとまったく同じの、ハイレグ水着だったのである。
(な、な、なんで……? なんで、ここに、これが……)
ドキドキドキと胸の鼓動が抑えられないくらい早鐘を打つ。
予想だにしないハイレグ水着の存在に、澪は完全に混乱してしまっていた。
だが――。
「…………」
澪は何かにとりつかれたかのように、そのハイレグ水着をただじっと虚ろな瞳で見つめ続ける。
しばらくそうしていると、やがて澪はそのハイレグ水着を丁寧な動作で大切そうに元の場所に置く。
そして、何を思ったのか――。
しゅるっ、しゅるっ、ぱさっ。
リボンのタイを解き、澪は突然制服を脱ぎ始めた。
上履きも脱ぎ、足を上げて靴下を引っ張る。裸足の足裏があらわれると、澪は脱いだ靴下を一瞥し、ふんっと素っ気無く放り投げる。
チャックを外し、スカートをパサッと下ろす。上着のボタンも外すと暑苦しそうにそれを脱ぎ、乱雑に床に置く。
豊満な胸や秘めやかな茂みを隠している下着も、澪はまったく躊躇せずに手をかけてずり下ろしていく。
ついに彼女の豊かな身体を隠すものが、なくなってしまった。
学校のトイレで服を脱ぎ、生まれたままの姿になってしまった澪は、ぺたっと足音を響かせながら一歩前に出ると、
「…………」
しゃがみ込んで、床に置ちているハイレグ水着を愛おしそうに両手で拾い上げる。
澪はうっとりとした表情でしばしの間、握ったハイレグ水着を見つめていたが、やがて立ち上がり、
「……うふっ」
ハイレグ水着に向かって、そーっと足先を伸ばした。
両足を通すと、ハイレグ水着のわずかしかない少ない生地が、澪の秘めやかな茂みや豊かなお尻へとするする近づいていく。
しかし、サイズが小さすぎるのかそれとも澪の身体がむっちりしすぎているのか、太ももの辺りでハイレグ水着は止まってしまい、中々しっかり着ることができない。
「…んっ、んんっ……!」
澪は必死に水着をグイグイッと引っ張りあげた。無理やりにでも水着を肩に引っ掛けようと、激しく力を入れる。
と、逆に勢いが強すぎて、水着が股に思い切り食い込んでしまった。
「ほわぁあっ……!?」
思わぬ刺激に、澪はぴくんぴくんと身体を震わせた。膝を折り、思わずしゃがみ込む。
「はぁ……、はぁ……」
すぐさま澪は立ち上がる。が、今の刺激のためか、澪の瞳に輝きが戻って行く。
我に返った澪は、激しく動揺した。
(わ、私……! ここ、こんな所でな、なんて格好を……!!)
学校のトイレで、しかも授業をさぼって、いやらしいハイレグ水着を着ている自分。
もし今ここに誰かが来て、この姿を見られでもしたら……どうなってしまうのだろう……?
きっと、異形な目で見られてしまうだろう。変態だ! と騒がれるに違いない。万が一、顔を見られる前に上手く逃げ出せても……学校のトイレでハイレグ水着を着ている変態がいる、などと噂されでもしたら……そしてそれが、秋山澪だとバレでもしたら……。
(や、やだっ……! そんなの……!)
澪は今すぐにでも脱ごうとする。だが、中々行動に移すことができない。両腕で身体を抱え、もじもじと身体を揺らしているだけだった。
頭では脱ごうと思っても、身体がそれを拒んでいるようだった。それに加えて――。
「やっ、なんで……」
水着が何故か脱げなかった。肩にかかった水着をずり下ろそうとしても、肌にくっつくように張り付いて下がってくれない。
腰をくねくねと艶めかしく動かすだけで、時間ばかりが過ぎていく。
「はぁっ……早く……早く脱がないとぉ……はぁ……」
頬を赤くさせながら、澪はそう呟く。
水着が何故かうまく脱げなかった。肩にかかった水着をずり下ろそうとしても、肌にくっつくように張り付いて下がってくれない。
腰をくねくねと艶めかしく動かすだけで、時間ばかりが過ぎていく。
「はぁっ……早く……早く、これ脱がないとぉ……はぁ……」
頬を赤くさせながら、澪はそう呟く。
その時だった――。
――キイィ。
背後から、扉が開く音がした。
澪はビクッとUの字に露出した背中を凍りつかせる。
朱に染まっていた澪の顔は、瞬時に真っ青になってしまった。
急いで脱がなければといっても、今は授業中で、しかも、このトイレはあまり使用されていないトイレ――だから、人が来ることなんてないだろうと内心では鷹をくくっていた。しかし、そんな甘い考えは早々に砕かれてしまった。
(ど、ど、どうしよう……どうしよう……!?)
想像していた最悪の未来が現実味を帯び始めたことに、澪は目元に涙すら浮かび上がってしまう。
――バタンッ。
扉が閉まる音がした。人の気配は、確実にある。
確実に、澪のあられもなく露出した尻や背中は見られてしまっているだろう。
澪はパニックに陥った脳裏で、とにかくここから逃げ出さなければと動こうとする。
が、予想外のことが起きた――。
「え……?」
突然、背中から思いきり体重を感じた。背後の人物が勢いよく抱きついてきたのだ。
しかも、それだけでは終わらない。
「あっ……やっ! あぁ……!」
澪のハイレグ水着ではちきれそうな豊満な胸を、背後から鷲づかみしてきたのだ。少し遅れて、Tの字上で丸出しになっているお尻のふくらみまで揉み回してくる。
ただでさえこのハイレグ水着を着てから熱っぽかった身体が、一層に熱くなっていく。
悶える澪の耳元に、背後の人物の声が聞こえてきた。
「……とっても素敵よ、秋山さん……思っていた通りだわ……」
聞いたことのある声だった。
澪は荒い吐息をもらしながら首を少し動かし、目線を動かすと、ブラウンの髪色をした人物がぬぅっと顔を出してきた。
「あ、あなたは……」
澪の呟きに、背後の人物が頬を朱に染めながらクスリと微笑む。
ハイレグ姿の澪に抱きついていたのは、桜ヶ丘高校の生徒会長にして、密かに澪のファンクラブの会長も務めていた女生徒――曽我部恵だったのだ。
「か、会長さん……? どう、して……」
そう言ってから、澪は今の自分の姿を思い出し慌てて口を開く。
「あの、ち、ちがうんです……! こ、これは……この格好は……――んっ!?」
その言葉を、曽我部恵が澪の唇に自分の人差し指を押し付けて遮る。
「……静かに。大丈夫、知ってるわ。ここにハイレグ水着が落ちてて、つい着たくなっちゃったのよね?」
会長の言葉に澪は思わず、目を見開く。大丈夫、とはとても言い難いが、それでも水着が落ちていたという容易には想像できない事実を彼女が言い当てたことに、澪は驚きを隠せなかった。
「か、会長さん! な、なんで……――んへぇっ!?」
尚も口を開くと、澪の口の中に会長の人差し指が入り込んでくる。喋れないよう指で舌を下歯茎に強く押し付けられた。澪は口をだらしなく開ける形で固定されてしまう。
「んはぁ……へぁぁ……」
「うふふ。ごめんなさい……でも、全部わかっているわ、秋山さん。そして、昨日の夢のことも……ね?」
「んへぁっ……!?」
夢のこと、と言われ澪は心臓が飛び出そうなぐらいびっくりする。あの、思い出すだけで恥ずかしい……あの夢のことを、会長は知っている?そんな、まさか――。
「ひょんあ、はひゅ……」
「そんなはずない? あら、ちゃんと知ってるわよ。夢ではその格好で、すばらしいハイグレポーズを披露してたじゃない。あの、がに股の、素敵なポーズのことよ?」
「――ひゅあぁっ……!?」
『ハイグレ』『がに股』――その単語を聞いて、澪は顔を真っ赤にして盛大に悲鳴をあげる。
夢の中で「ハイグレ!」と連呼しながら、笑顔でがに股を披露していたあの恥ずかしい記憶が蘇ってくる。
どうして、会長がそのことを……!? 夢の出来事のはずなのに……!!
「うふふ、そもそもあの夢は……実は私が見せたの。ある方の力を借りて……」
「ひゅ、ふぅ?」
私が見せた……? 力を借りた……?
もはや会長が何を言っているかわからず、澪はただただ混乱し涙目になる。
「実は、今の私の身体にはね。ハイグレ魔王様という御方の力が宿っているの……といっても、いきなりそんなこといわれてもわからないわよね」
会長は困ったように、クスクスと微笑む。
魔王? 意思が宿っている? 会長の言うとおり、もうわけがわからない。これももしかしたら、夢の続きかなにかなのだろうか……。
会長の漫画やライト小説に出てくるような発のな数々に、澪はそう思いたくなる。
「とにかく、今大事なのは……秋山さん、お願いがあるんです」
「びゅはぁっ……あ、あ……お、お、お願いぃ?」
ようやく舌を解放された澪は、たどたどしく聞き返す。
「えぇ、秋山さんにはぜひ――ハイグレ人間になってもらいたいんです。それもただのハイグレ人間ではなく……魔王様と同じようにハイグレ洗脳が可能なハイグレアイドルとして」
「ど、ど、どういう……ことですかぁ……?」
「ふふ、用は――昨夜の夢のようなことをして頂きたいの。……みなさんの前で」
昨日の夢のようなこと――大勢の人の前で、この恥ずかしい格好でがに股になりコマネチのようなポーズをする。
そう理解した澪はただでさえ赤かった顔をより真っ赤にさせ、
「そ、そんなこと……!!」
と慌てて口を開く。が、またもやそれは遮られてしまう。
「ん、んんっ……!?」
澪の唇を塞いだものは、今度は指ではなかった。会長の柔らかな唇と舌が、澪の口内に侵入し、激しく絡みついてくる。
同時に、ハイレグ水着ではみ出た尻や胸を揉みしだく動作まで再開され、澪はとたんに何も考えられなくなっていく。
なすがまま、会長に弄ばれる澪。
「ん、んふぅ……」
「ぷふぅ……、うふふ。どう、澪さん。その水着を着て、こんなエッチなことをされるのは、とっても気持ちいいでしょう?」
唇を離して、会長はそう尋ねる。
澪はトロンとした瞳で、「はぁ……、はぁ……」と荒い吐息をもらすことしかできなかった。
「あらあら、キスやちょっと触っただけでこんな風になっちゃって……ふふ、それじゃあ立派なハイグレ人間になれませんよ」
言いながら、会長は澪の尻を撫で回していた手を澪の太ももへと回した。
そして、ぐいっと外側に引っ張った。
「おぉうっ……!?」
ビクンビクンと全身を揺らし、澪はあられもない恥ずかしい声をあげてしまう。
脚を開かされ、ハイレグ水着がほんの少しだけ、股間に食い込む――たったそれだけのことで、澪は信じられないほどの快感に襲われてしまった。
股に出来ていた染みが、じわっとより深みを増す。
その澪の様子に、会長は内心ワナワナと心躍らせていた。
「はぁ……早く生で見たいわ。秋山さんの、エッチなハイグレポーズ……」
搾り出すようの声で、会長は呟く。
だが、会長は湧き出る欲望を抑えて、「でも……」と持ち上げていた澪の脚を下ろた。そして、そのまま澪の足元へとしゃがみ込み――。
「会長、何を……!」
澪は驚愕の声をあげる。
会長が自分のむき出しになっている尻に向かい、顔を近づけてきたのだ。
澪は戸惑い、身じろぎしようとすると、
「こら、じっとしなさい、澪さん」
と命令するような口調で会長が言い、ふぅーっとお尻の割れ目に向かって小さく息を吹きかけてくる。
「はぁっん……!!」
澪は、思わず変な声が出てしまった。
身体がぷるぷると震え、ついでに会長に太ももを掴まれてしまったため、澪は動きがとれなくなってしまう。
「あはっ……澪さんのハイレグを着た……すけべなお尻ぃ……」
そう言って会長は澪のハイレグ水着がかけられた尻の分かれ目へ、顔を埋めた。
「やっ、あっ、か、会長っ……!」
「……澪さんのお尻、とっても大きくて柔らかい……!」
まるで枕のようなノリで顔を埋める。と、今度は尻の丸みの部分へ頬ずりを始めた。
仕舞いには、そこに唇を押し付け、舌を這わせてくる。
「んふっ、一度こういうことしてみたかったの……んちゅっ、ちゅっ」
「あっ、あっ……か、会長ぅ……」
震えた声で、澪は会長を呼ぶ。
背後から――自分の尻から、ちゅぱっ、ちゅぱっという音が聞こえてくる。
会長が尻の豊満なふくらみに唇を吸い付かせ、引っ張り、そして、離す。それを繰り返している音だ。
くすぐったくて、ちょっと痛かった。
けれど――。
(……な、なんだか、ヘンな気分に……)
胸がドキドキして、仕方がなかった。
お尻を舐められ、キスされるなんて恥ずかしくてしょうがないはずなのに……。
澪の身体は少しずつ前屈みになっていく。まるで、もっと舐めてくださいとでも要求しているような非常にいやらしいポーズになってしまった。
「もう、澪さんったら、そんなに誘ってぇ……んぅっちゅぅ」
「あ、はぁぁ……」
「うふふっ、気持ちいいの? 澪さん」
思わず、ハイ、と答えそうになるのをすんでの所で堪える。
確かに気持ち良いい。それが本音。だが、同時に怖かった。
このままこの快感に身を任せていたら、自分が自分でなくなるようなそんな怖さがあった。
「んふゅっ。では、そろそろ……」
そういって会長は澪の内股を両手で掴み、足を開かせようとした。
その瞬間、
「――――ッッ!!!!」
澪は会長の手を振り切り、突然、逃げ出した。
地面に落ちていた制服をなんとか掴みハイレグ水着一枚のままでトイレを飛び出すと、澪は裸足の足で廊下をダダダッと無我夢中で駆けていった。
背後から聞こえてくる「み、澪さん……!?」と慌てふためく会長の声を背で受け止めながら、澪はとにかく走る。普段ならとても出せないような速度で――。
〈続く〉
コメント
こんばんハイグレ!
Re: こんばんハイグレ!
>>0106さん
コメントありがとうございます!
返信遅れてしまい申し訳ありません……
相互リンク大歓迎ですので、こちらこそぜひお願いします。
0106さんのSSに刺激を受けつつ、自分もがんばっていこうと思ってます。
それでは、よろしくお願いします。
コメントありがとうございます!
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続きも絵の新作も心待ちにしていますので頑張ってください!
あと、こちらもハイグレSS投下用にブログを立ち上げましたので、よろしければリンク貼らせていただいてもいいですか? お返事お待ちしておりますー(`・ω・´)ノシではではー