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ハイグレ幻術に囚われた日向ヒナタ ②
* * *
「ん、んんっ……」
ヒナタはふわふわとした夢心地の状態で、うっすらと意識を取り戻す。
なんだか、ひどく暑苦しかった。
目蓋を薄く、開けてみる。
が、視界に飛び込んできたのは、瞳を閉じていたときと変わらないまっくらな暗闇だった。
ヒナタはハッと、意識をはっきりさせた。
慌てて顔に手をやってみる。
まだ、顔に仮面が……!? と思ったのだが、指先がとらえたのは肌の柔らかな感触だった。
ヒナタは、むくりと起き上がる。
(仮面は……つけてない。でも、これは……?)
眼はしっかり開けてるはずなのに、視界は変わらず薄暗いままだ。
ヒナタは立ち上がろうとする。
と、足の裏から、チクッとするどい刺激が走った。
(痛っ……!)
びっくりして、ヒナタはお尻を再び地面につけてしまう。
(靴、履いてない……?)
あぐらを掻きながら、ヒナタは自分の足の裏を見た。
うっすらとではあるが、足の裏の皮膚に、いくつもの小石がくっついているのが見えた。
小石を払い、ヒナタは前後に適当に手を伸ばしてみる。
すると、背後にはごつごつとした何かがあった。
岩……? それとも、壁だろうか?
遠くからぴちゃぴちゃと水音のようなものも聞こえる。
それに小石だらけのこの地面……もしかしたら、ここは洞窟なのかもしれない。
そう予測したところで、ヒナタはふと不安に駆られる。
意識を失う寸前、自分は確かに、幻術のような力をかけられようとしていた。
必死に打ち消そうとしたが、結局、力の弱まりを感じることなく、意識がなくなってしまった。
このことから考えてみても……。
(ど、どうしよう……。私、幻術をかけられちゃったのかも……)
ヒナタの全身に緊張が走る。
一体なにが起こるのか……。
もちろん、運よく誰かが居合わせて自分の幻術を解き、ここまで運んできてくれたという可能性もないことはないが……それは、あまりにも希望的すぎる。
(と、とにかく……)
ヒナタは白眼による透視能力を発動させて、辺りを探ってみようとする。
だが、ヒナタが手で印を組むよりも前に――。
ボッ、ボッ、ボッ……!!
「…………!?」
突然、炎がぽつぽつと灯され、周囲を明るくしていく。
どうやら、蝋燭があちこちに設置されていて、それらに火が灯されていったようだ。
「ん、んんっ……」
ヒナタはふわふわとした夢心地の状態で、うっすらと意識を取り戻す。
なんだか、ひどく暑苦しかった。
目蓋を薄く、開けてみる。
が、視界に飛び込んできたのは、瞳を閉じていたときと変わらないまっくらな暗闇だった。
ヒナタはハッと、意識をはっきりさせた。
慌てて顔に手をやってみる。
まだ、顔に仮面が……!? と思ったのだが、指先がとらえたのは肌の柔らかな感触だった。
ヒナタは、むくりと起き上がる。
(仮面は……つけてない。でも、これは……?)
眼はしっかり開けてるはずなのに、視界は変わらず薄暗いままだ。
ヒナタは立ち上がろうとする。
と、足の裏から、チクッとするどい刺激が走った。
(痛っ……!)
びっくりして、ヒナタはお尻を再び地面につけてしまう。
(靴、履いてない……?)
あぐらを掻きながら、ヒナタは自分の足の裏を見た。
うっすらとではあるが、足の裏の皮膚に、いくつもの小石がくっついているのが見えた。
小石を払い、ヒナタは前後に適当に手を伸ばしてみる。
すると、背後にはごつごつとした何かがあった。
岩……? それとも、壁だろうか?
遠くからぴちゃぴちゃと水音のようなものも聞こえる。
それに小石だらけのこの地面……もしかしたら、ここは洞窟なのかもしれない。
そう予測したところで、ヒナタはふと不安に駆られる。
意識を失う寸前、自分は確かに、幻術のような力をかけられようとしていた。
必死に打ち消そうとしたが、結局、力の弱まりを感じることなく、意識がなくなってしまった。
このことから考えてみても……。
(ど、どうしよう……。私、幻術をかけられちゃったのかも……)
ヒナタの全身に緊張が走る。
一体なにが起こるのか……。
もちろん、運よく誰かが居合わせて自分の幻術を解き、ここまで運んできてくれたという可能性もないことはないが……それは、あまりにも希望的すぎる。
(と、とにかく……)
ヒナタは白眼による透視能力を発動させて、辺りを探ってみようとする。
だが、ヒナタが手で印を組むよりも前に――。
ボッ、ボッ、ボッ……!!
「…………!?」
突然、炎がぽつぽつと灯され、周囲を明るくしていく。
どうやら、蝋燭があちこちに設置されていて、それらに火が灯されていったようだ。