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ハイグレ洗脳小説~シャナと吉田一美(前)
以前予告していた灼○のシャナのハイグレ洗脳小説、とりあえず前半部分。
エロ部分はほとんど後編ですので、今週中には掲載したいと思ってます。
一応、「焦らし」をテーマにしてるつもりです。
それではお楽しみください。
追記.製作中絵に一枚新規絵をupしました。
* * *
無機質な灰色の壁に囲まれた、牢屋のような一室。そこに、一人の少女が囚われていた。
天井から伸びる一本の太い縄に手首を縛られ、吊り下げられるようにして捕まっている。
少女の格好はほとんど裸に近い。
が、これは捕らえられた者たちに何かされたというわけではなく、少女は同級生たちと珍しく海水浴に来ており、ちょうどビキニの水着を着ていたからである。
小学生並の低身長であるため、足先は宙に浮かんでしまっている。
手首だけで全体重を支えているため、女の子にはなかなか辛い体制なのだが、彼女は意に介した素振りも見せない。じっと静かに地面を睨んでいた。
それもそのはず、少女はただの人間ではなかった。
エロ部分はほとんど後編ですので、今週中には掲載したいと思ってます。
一応、「焦らし」をテーマにしてるつもりです。
それではお楽しみください。
追記.製作中絵に一枚新規絵をupしました。
* * *
無機質な灰色の壁に囲まれた、牢屋のような一室。そこに、一人の少女が囚われていた。
天井から伸びる一本の太い縄に手首を縛られ、吊り下げられるようにして捕まっている。
少女の格好はほとんど裸に近い。
が、これは捕らえられた者たちに何かされたというわけではなく、少女は同級生たちと珍しく海水浴に来ており、ちょうどビキニの水着を着ていたからである。
小学生並の低身長であるため、足先は宙に浮かんでしまっている。
手首だけで全体重を支えているため、女の子にはなかなか辛い体制なのだが、彼女は意に介した素振りも見せない。じっと静かに地面を睨んでいた。
それもそのはず、少女はただの人間ではなかった。
この世界ですべての人間が宿しているという存在の力――それを人知れず喰らうものたちを討伐する力を持つ少女。
それが、このシャナという少女だった。
普通の人間とは比べものにならない、強い力を身に宿しているシャナなのだが……。
「……ッ」
腕に力を入れ、縄を引きちぎろうとする。しかしギシギシと音が鳴り、ポニーテールに纏めた長い黒髪から、海水の滴がぽたぽたと垂れるだけだ。縄はビクともしない。
(くっ、どうして……)
本来ならこの縄を引きちぎることぐらいわけがないはずなのに、どういうわけかシャナは今、まったく力を出すことが出来なくなっていた。
恨めしげに縄を睨む。
こんなことをする者たちが許せないのはもちろんだが、皆と海水浴に来て、柄にもなく気が緩んでしまっていた自分がもっと許せなかった。
(……もしかして、吉田一美も……)
シャナは友人でもあり、恋敵でもある吉田一美の身を案じた。
そろそろ帰ろうかというときになって、吉田一美が突然シャナたちの前から姿を消してしまった――それが、すべての始まりだった。
彼女を探すために皆がばらばらに別れ、ちょうど一人になった矢先、シャナの視界が突然ピンク色の光に染まり、意識を失った。
そして――気がつくと、こんな状態だったのである。
他のみんなは、どうしてるだろうか……捕まったのは自分だけだろうか……。
そんなことを考えていると、この部屋の唯一の扉が、ガチャリと開く。
シャナはキッと険しい視線をすぐさまに向けた。
扉の奥から現れたのは、薄気味悪い仮面をつけた人物だった。
左半分は青。右半分は黄色。右の頬の部分には緑色の星型マークがあしらわれ、不気味な笑みを浮かべている仮面をつけた人物――豊満な胸のふくらみから、その仮面が女であることがわかった――それが、シャナのもとへ歩み寄ってくる。
(……な、なに? こいつ)
今までに相対した敵たちとはどこか違う雰囲気に、シャナは戸惑う。
その不気味な仮面もだが、身なりも相当異質だった。
以前、体育の授業で着た水着(スクール水着といったか)に似ているが、それに比べて布の面積が随分と少ない。
肩はむき出し、胸は今にもこぼれ落ちそうなほど谷間が見えていた。後ろはわからないが、股の切れ込みから、尻や背中が大幅に露出していることが容易に想像できる。
そんなきわどい水着一枚だけで、他は何も身につけていない。
靴や靴下すらも履いておらず、裸足のままぺたぺたと音を発てて近づいてくるそれに、シャナは動揺の色を隠せない。
こんな姿で襲いかかってきた敵は、今までいなかったからだ。
そして、おかしなことはもう一つ――。
(あっ……。わ、わたし、なに……?)
シャナ自身にも、おかしな変化が現れていた。
胸がざわついて、なんだか落ち着かない……すごく、どきどきしていた。
やたら艶かしい動きで近寄ってくる仮面の女を――特に、彼女の着ている服を見ていると舌が乾き、頬が上気していく。
ずシャナは無意識に、近寄ってくる女の身体を舐めまわすように見つめていた。
「お、お前は一体……」
目の前に立った仮面に、シャナは絞り出すような声でそう問いかける。
返ってきたのは、意外な声だった。
「ふふ、なに言ってるの。シャナちゃん」
よく、知っている声だったのである。
驚き目を見開くシャナの前で、仮面が黒い煙を放ちながら、砂のようにさらさらと消えていく。そこから現れた顔は、たった今シャナが身を案じていた少女――吉田一美当人だったのである。
「え? か、一美……?」
驚くシャナだったが、すぐさまキッと彼女を睨みつけ、
「……一美。これは、いったいどういうこと?」
と、強い口調で問いかける。
普段の気弱な吉田一美なら、この程度の威圧で萎縮してしまいそうなものなのに、今の彼女は「うふふ」と余裕たっぷりな笑みを浮かべるだけで。まったく動じる気配がない。
シャナは質問を変えた。
「……この縄、早く解いて!」
敵意を向けた声でシャナは怒鳴った。
だが、吉田一美が本心からこのような行為をしているとはさすがに思ってはいなかった。
吉田一美のどことなく虚ろな瞳。普段とは違う、人をからかうような態度。そして、普段の彼女なら恥ずかしさで涙目になってしまいそうな、明らかに変態的な格好。……吉田一美は自分を捕らえた者たちに催眠でもかけられいるのかもしれない。
シャナは、そう予測していた。
「うふ。その縄、解いてあげてもいいよ?」
吉田一美は笑みを浮かべてそう答えるが、「ただし」と付け加え――
「シャナちゃんも魔王様に忠誠を近い、ハイグレ人間になるなら、ね?」
「……?」
……ハイ、グレ?
訊き慣れない単語に、シャナは怪しげにに呟く。何よそれ、と言いたげな表情でシャナは吉田を見た。
が、一美の発言でシャナの中にあった予測が確信へと変わる。
一美の発言から出た『魔王様』――きっと、そいつが一美を操っているのだろう。
だとすれば、やることは決まっている。
ここからなんとかと脱出して、『魔王様』とやらをさっさと討滅し、一美を元にもどして――。
「あれあれ? 何考えてるのかな、シャナちゃん」
シャナの思考を遮るように、一美はグイッとシャナの小さなあごを掴んだ。
「余計なことは考えずに、シャナちゃんも私と一緒に、ハイグレ人間になろう。ね? とっても気持ちいいんだよ、ハイグレ人間は」
互いの吐息がかかりそうなほど顔を接近させて、一美はそう言った。
シャナはあまりの顔の近さに、頬を赤くさせる。無理やり顔を向けさせられ、一美の瞳ともろにぶつかった。
一美の瞳はトロンとして、明らかに正気を失っていて、だがしかし、幸福感に満ちているように思えた。
シャナは吸い込まれるようにその瞳を見つめていたが、ハッと我に返り、
「ふ、ふざけないで……!」
と吉田の手を引き剥がすように首を横に振るった。
「そんな訳のわからないものになるのはごめんよ!」
強い口調で、そう睨むシャナ。
吉田は変わらず笑みを浮かべ続け、「そうだよね、まずはそこからだよね」と同意するように頷いていた。
「……一美?」
「じゃあ、さっそく見せてあげる。私の、ハイグレ――」
[後編へ]
それが、このシャナという少女だった。
普通の人間とは比べものにならない、強い力を身に宿しているシャナなのだが……。
「……ッ」
腕に力を入れ、縄を引きちぎろうとする。しかしギシギシと音が鳴り、ポニーテールに纏めた長い黒髪から、海水の滴がぽたぽたと垂れるだけだ。縄はビクともしない。
(くっ、どうして……)
本来ならこの縄を引きちぎることぐらいわけがないはずなのに、どういうわけかシャナは今、まったく力を出すことが出来なくなっていた。
恨めしげに縄を睨む。
こんなことをする者たちが許せないのはもちろんだが、皆と海水浴に来て、柄にもなく気が緩んでしまっていた自分がもっと許せなかった。
(……もしかして、吉田一美も……)
シャナは友人でもあり、恋敵でもある吉田一美の身を案じた。
そろそろ帰ろうかというときになって、吉田一美が突然シャナたちの前から姿を消してしまった――それが、すべての始まりだった。
彼女を探すために皆がばらばらに別れ、ちょうど一人になった矢先、シャナの視界が突然ピンク色の光に染まり、意識を失った。
そして――気がつくと、こんな状態だったのである。
他のみんなは、どうしてるだろうか……捕まったのは自分だけだろうか……。
そんなことを考えていると、この部屋の唯一の扉が、ガチャリと開く。
シャナはキッと険しい視線をすぐさまに向けた。
扉の奥から現れたのは、薄気味悪い仮面をつけた人物だった。
左半分は青。右半分は黄色。右の頬の部分には緑色の星型マークがあしらわれ、不気味な笑みを浮かべている仮面をつけた人物――豊満な胸のふくらみから、その仮面が女であることがわかった――それが、シャナのもとへ歩み寄ってくる。
(……な、なに? こいつ)
今までに相対した敵たちとはどこか違う雰囲気に、シャナは戸惑う。
その不気味な仮面もだが、身なりも相当異質だった。
以前、体育の授業で着た水着(スクール水着といったか)に似ているが、それに比べて布の面積が随分と少ない。
肩はむき出し、胸は今にもこぼれ落ちそうなほど谷間が見えていた。後ろはわからないが、股の切れ込みから、尻や背中が大幅に露出していることが容易に想像できる。
そんなきわどい水着一枚だけで、他は何も身につけていない。
靴や靴下すらも履いておらず、裸足のままぺたぺたと音を発てて近づいてくるそれに、シャナは動揺の色を隠せない。
こんな姿で襲いかかってきた敵は、今までいなかったからだ。
そして、おかしなことはもう一つ――。
(あっ……。わ、わたし、なに……?)
シャナ自身にも、おかしな変化が現れていた。
胸がざわついて、なんだか落ち着かない……すごく、どきどきしていた。
やたら艶かしい動きで近寄ってくる仮面の女を――特に、彼女の着ている服を見ていると舌が乾き、頬が上気していく。
ずシャナは無意識に、近寄ってくる女の身体を舐めまわすように見つめていた。
「お、お前は一体……」
目の前に立った仮面に、シャナは絞り出すような声でそう問いかける。
返ってきたのは、意外な声だった。
「ふふ、なに言ってるの。シャナちゃん」
よく、知っている声だったのである。
驚き目を見開くシャナの前で、仮面が黒い煙を放ちながら、砂のようにさらさらと消えていく。そこから現れた顔は、たった今シャナが身を案じていた少女――吉田一美当人だったのである。
「え? か、一美……?」
驚くシャナだったが、すぐさまキッと彼女を睨みつけ、
「……一美。これは、いったいどういうこと?」
と、強い口調で問いかける。
普段の気弱な吉田一美なら、この程度の威圧で萎縮してしまいそうなものなのに、今の彼女は「うふふ」と余裕たっぷりな笑みを浮かべるだけで。まったく動じる気配がない。
シャナは質問を変えた。
「……この縄、早く解いて!」
敵意を向けた声でシャナは怒鳴った。
だが、吉田一美が本心からこのような行為をしているとはさすがに思ってはいなかった。
吉田一美のどことなく虚ろな瞳。普段とは違う、人をからかうような態度。そして、普段の彼女なら恥ずかしさで涙目になってしまいそうな、明らかに変態的な格好。……吉田一美は自分を捕らえた者たちに催眠でもかけられいるのかもしれない。
シャナは、そう予測していた。
「うふ。その縄、解いてあげてもいいよ?」
吉田一美は笑みを浮かべてそう答えるが、「ただし」と付け加え――
「シャナちゃんも魔王様に忠誠を近い、ハイグレ人間になるなら、ね?」
「……?」
……ハイ、グレ?
訊き慣れない単語に、シャナは怪しげにに呟く。何よそれ、と言いたげな表情でシャナは吉田を見た。
が、一美の発言でシャナの中にあった予測が確信へと変わる。
一美の発言から出た『魔王様』――きっと、そいつが一美を操っているのだろう。
だとすれば、やることは決まっている。
ここからなんとかと脱出して、『魔王様』とやらをさっさと討滅し、一美を元にもどして――。
「あれあれ? 何考えてるのかな、シャナちゃん」
シャナの思考を遮るように、一美はグイッとシャナの小さなあごを掴んだ。
「余計なことは考えずに、シャナちゃんも私と一緒に、ハイグレ人間になろう。ね? とっても気持ちいいんだよ、ハイグレ人間は」
互いの吐息がかかりそうなほど顔を接近させて、一美はそう言った。
シャナはあまりの顔の近さに、頬を赤くさせる。無理やり顔を向けさせられ、一美の瞳ともろにぶつかった。
一美の瞳はトロンとして、明らかに正気を失っていて、だがしかし、幸福感に満ちているように思えた。
シャナは吸い込まれるようにその瞳を見つめていたが、ハッと我に返り、
「ふ、ふざけないで……!」
と吉田の手を引き剥がすように首を横に振るった。
「そんな訳のわからないものになるのはごめんよ!」
強い口調で、そう睨むシャナ。
吉田は変わらず笑みを浮かべ続け、「そうだよね、まずはそこからだよね」と同意するように頷いていた。
「……一美?」
「じゃあ、さっそく見せてあげる。私の、ハイグレ――」
[後編へ]
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○眼のシャナは自分にとっても思い出深い作品なので、後編も頑張ってください!